名誉会長挨拶
リニューアル技術開発協会は、お陰様で設立15周年、と同時にNPO法人認証取得10周年を迎える事ができました。これは、ひとえに皆様方のご理解、ご協力並びにご支援によるものと深く感謝申し上げます。
当協会は「新しいリニューアル産業を創造する」という夢を共有する人達が集い、互いに協力し、今日まで継続して活動してまいりました。
リニューアルの需要は自然に増えてくるという待ちの姿勢では今後の重要な産業としての勢いは生まれません。
今後、リニューアル産業を一段と力強く、健全に成長させるためには、
①安心・安全・快適・長寿命化など建物の修繕や改良に関する関心を高め
②必要かつ適切な資金の積立の大切さの認知
③修繕計画に基づいたリニューアルの実施
④リニューアル産業に関わる担い手の育成
⑤産業として成長するための施策および法規制の整備
が必要です。
今日の日本の社会・経済に一番必要なのは、雇用機会の創出と内需拡大といわれます。そのために必要な法整備については、リニューアルに直接関わっている者が現場の実情を反映させた提言を行い、他の団体と協力して行政へ働き掛ける必要があります。そして安全・安心・快適な建物を実現するために、修繕や改良が適切な時期に必要な範囲で実行されるようになれば、思いがけない規模のリニューアルの仕事が生まれ、その結果として雇用機会が増えるという嬉しい循環が生まれることが期待できます。
その場合に、「優れた人材が集まる」、「雇用が定着する」、「ものを作る喜びのある」、「顧客の喜ぶ姿を見ることができる」、「日々挑戦するに値する」、「誇りのある」…そのようなリニューアル産業でありたいと思います。
皆様方の今後の研鑽とご活躍にエールを贈ると共に、ご支援に対し私自身も努力を惜しまないつもりです。
平成22年11月
NPO法人リニューアル技術開発協会 名誉会長 須山 清記(2014年4月16日逝去)